新しい暮らしの快適さを左右する住環境

新築一戸建てでも分譲マンションでも、新しいエリアでの購入となると、その住環境が重要なポイントにもなります。交通アクセスは?買い物は?また子どもがいる家庭の場合、学校の場所に気になります。新居の購入を考える場合は、その空間だけではなく住環境も十分に考えて検討材料にしましょう。

交通アクセス、最寄り駅までの道のり

今までと変わらないエリアならあまり心配ないかもしれませんが、新しい場所で住まいを購入する場合は、住環境のチェックが大切です。第一に職場や学校などへのアクセスが便利かどうか。案内されるとき、または自分たちで見に行くとき、車で行くことが多い場合は暮らしを想定にしくいかもしれません。電車やバスなどに乗って、実際に行ってみることが大切です。最寄り駅までは自分の足で何分かかるのかをチェック。そして1日何本の電車やバスが運行されているのか、始発便や最終便の時間なども確認しておくことです。写メで撮っておくと良いかもしれません。また駅の雰囲気もにぎやかで人が多いと安心材料が増えます。さらに日中だけではなく、夜の道のりも見ておきましょう。人通りは多いかどうか、街灯の数など。昼間とはイメージが変わる場所もあるかもしれません。日中、夜も通して安心して暮らせる環境であることを確認しましょう。

商業施設やコンビニなどが近くにあると便利

駅周辺や通り道に商業施設やコンビニがあると、毎日の買い物も便利になります。こうした利便施設は、最初に地図で確認しておきましょう。現地からの距離、最寄り駅から現地までの動線にあり、行きやすい場所にあるかどうか。最近のスーパーなどは深夜まで営業しているところも多く(24時間営業も)、仕事帰りに寄ることができると非常に便利です。またコンビニも帰り道にあると明るく、人がいることで安心もできるでしょう。さらに大型商業施設が徒歩圏にあると、休日の買い物などが充実します。車があるならますます便利。食材や日用品のまとめ買いができるのも、暮らしやすさの大切な要素になりますので、ここも必ず考えたいところです。

他にもあると嬉しい利便施設や病院、ATMなど

日用品を気軽に揃えられるドラッグストアや、銀行・郵便局などの金融関係、自分のメインバンクのATMが近くにあると生活しやすくなります。郵便局も近くにあると便利度がアップします。他には内科、小児科、歯科などの病院も重要です。子どもが発熱したとき、また自分が体調を崩したときにすぐ行ける病院があれば安心。こちらも実際に歩きながらていねいに確認していきましょう。診療時間や緊急時、夜間診療の有無なども知りたい情報です。

学区エリアは?共働きの場合は保育園、学童保育も大事な要素に

子供がいる家庭では、学区、学校も大きな問題になるでしょう。学校の教育方針はそれぞれで、また正直言って学校の「評判」もあります。現在の学校を気に入っている場合は、学区エリア内でのマイホーム購入を実現しているご家庭も多くあります。またそれが無理な場合は、できれば近くて通いやすく、子供の個性に合った学校を選びたいものです。夫婦共働きで小さな子供がいる場合は、近くに保育園があるかどうかも重要でしょう。保育園不足も深刻で、待機児童などというフレーズも出ていますが、働くパパやママにとっては一番大事な問題かもしれません。小学校の学童保育はどのような状況なのか聞き、子供にとっても家族にとってもどこがベストなのかを考えてみましょう。また子供を預かってもらうために、実家の近くに引っ越すご家庭もあるようです。このように両親を含めた、暮らし方のスタイルを考えてみるのも良いかもしれません。

近隣住人はできれば似たような家族構成が望ましい

住まいの新築、マンションの購入ともなると簡単に引っ越しは難しく、隣を含めた近隣の住人との付き合いが大切になります。できれば似たような家族構成だと、子供にも友達ができやすくなりますし、親同士の交流もしやすいかもしれません。古い住宅街で高齢者が多い場合は、昔からあるコミュニティはすでに出来上がっていることが多く、そこに新人が入るのは厳しいかもしれません。一軒家は特にお隣との関係が密になりやすいので、新興住宅地の方が気楽かも…。とはいえ、そう簡単に選べる問題でもないでしょうし、事情は人それぞれ。極力気を遣いながら、そして好意的なお付き合いが長くできるのがベストです。また新築マンション、中古マンションはいずれも隣人は選べません。互いに迷惑をかけることなく、平和に暮らしていけるように譲歩、理解し合いながら暮らしていくことを考えないといけないでしょう。

引っ越しは簡単にできない、住環境の大切さ

持ち家となると、待望のマイホームを実現する嬉しさと同時に、簡単には引っ越せないというプレッシャーも出てきます。実際によく耳にするご近所トラブル、そうならないように快適に毎日を過ごすためにも、やはり最低限の礼儀とマナーを持って、お互いに歩み寄りながら暮らすことが大切でしょう。問題となりやすい点をいくつかあげてみます。まず騒音。24時間、時間構わず大きな音で音楽を流したり、騒いだりすると大きな迷惑をかけることになりがちなので、常識的な時間の過ごし方を考えましょう。特に深夜は周りは就寝する時間なので気を配ることです。さらに隣の雨水が我が家に流れてくる、隣家の落雪した雪が我が家の敷地内に落ちる、家の前の電柱で近所の飼い犬がおしっこをする。ゴミを放置しているので臭いがこちらにも来るなどなど、暮らしていくうちにさまざまな問題が出てくるかもしれません。こうした事態が起きたときはコミュニケーションと礼儀を大事にして、解決の道を探るようにしましょう。

利便性ばかりではなく、自然が豊富な郊外も魅力

利便性などを重視してきましたが、都心部から少し離れた郊外での暮らしを好む人たちも多くいます。人が多く、便利だけれど煩わしい。もっと広い敷地で自然に囲まれたところで暮らしたい。もちろんこんな暮らしも快適で、ゆとりのある毎日になりそう。四季の美しい景色を身近に感じながら、広く伸びやかに過ごす毎日も、心地よい豊かな住環境と言えるでしょう。

駅から徒歩分数も実際にチェックしておく

駅前が充実していれば、買い物しやすい便利な道のりで帰宅できる

食材の質が良いスーパーが近くにあると嬉しい