不動産物件探し4つの方法とそれぞれの特徴

不動産、特に自宅を購入することは、多くの人にとって「一生で一番高い買い物」でしょう。

それだけに住まい探しは値段や広さ、立地など、できるかぎり条件が良い物件を買いたい方は多いものです。

物件情報はひとつだけ調べて決めるのではなく、10件・20件と色々な物件を比較して、その中から最も良いものを選べば、後々「もっと良い家があったのでは」と後悔することも無くなります。

そこで、ここでは自宅の情報を得るための4つの方法とそれぞれの特徴やメリットなどをお伝えします。

 

物件情報サイトで探す

多くの方が物件探しで最も利用する情報源は、インターネットの不動産物件情報サイトです。不動産物件情報サイトには、全国の数万件以上の不動産物件に関する詳細が掲載されています。

 

物件情報サイトを使うメリットには、以下の2つが挙げられます。

 

・物件の情報数が多い

最大のメリットは、物件に関する情報が多いことです。全国各地の物件情報が載っているので、希望どおりの物件をインターネット上で手軽にチェックできます。お金や時間をかけずに、たくさんの情報を知ることができます。

 

・条件に合わせた検索ができる

物件の情報が広範かつ複数に及ぶと、チェックの時間がかかってしまいます。

物件情報サイトでは、物件のある駅や駅からの距離、価格や広さ、築年数などの様々な条件を設定して検索できます。条件を絞り込むことによって、ある程度は目星をつけたうえでの比較・検討が可能です。

 

街中の広告やチラシで探す

街中を歩いていると、『不動産物件を販売中』などの看板や広告を見かけます。また、不動産物件の情報を掲載したチラシが新聞に折り込まれることがあります。

実はこういったアナログな手法の広告も、ぜひとも活用したい情報収集の手段です。

 

主なメリットとして、2つのポイントが挙げられます。

 

・不動産屋が直接宣伝しているので、情報が早い

不動産物件は良いものから売れていきます。同じ条件の物件でも価格が100万円安ければ、ほとんどの方が安いほうを購入するでしょう。それだけに良い物件の情報を早く手に入れることこそ、良い物件の購入につながるのです。

多くの場合、不動産会社は不動産物件情報サイトに物件の掲載を申請します。ただし、掲載は先に出された依頼が優先されるため、掲載までにはどうしても時間がかかってしまいます。

そこで、不動産会社はチラシや看板などを利用して直接、宣伝をかけます。

したがって、物件情報が知れ渡るまでの間が短く、良い物件が多いのです。

 

・ライバルが少ない

アナログな広告手法は、宣伝できる範囲の狭さが欠点です。街中の看板は周辺の住人しか目にしないものです。新聞の折り込みチラシも、一定範囲のエリアしか情報が届きません。

それでも広告費はインターネット情報サイトに比べれば安く済むので、不動産会社はこういった手法を今でも用いています。

良い物件を探す立場からすれば、多くの人の目に触れにくいということは、ライバルが少ないことと同じ意味を持ちます。良い物件はすぐに売れてしまいますが、情報を目にする人が少ないため、すぐに売れてしまうことはありません。

チラシや看板を見る人が少ないから、ぎゃくに、良い物件情報である可能性が高いのです。

 

不動産会社主催のセミナーに参加する

仲介業者ではない不動産会社が自社で新築物件やリノベーション物件を販売する場合、物件に関するセミナーを主催することがあります。そういったセミナーに参加してみるのも良い物件情報を得るための一つの方法です。

 

セミナーに参加して情報を収集することによって、2つのメリットが得られます。

 

・不動産物件選びのポイントを教えてもらえる

参加者の大半は、人生ではじめて自宅を購入する方ばかりです。そのため、本当に良い物件についての情報を知らないことがあります。

 

「なんとなくだが、価格が安いから選んだ」

「駅から近いから選んだ」

 

ということもあるでしょう。

しかし、価格の安い物件は、地盤が弱くて地震の被害を受けやすい、また、駅から近い物件は、周囲がうるさくて安心して生活できないことがあります。

不動産会社のセミナーでは、良い住宅選びのポイントを教えてもらえます。

知識がないまま住む家を購入し、後々になって一生後悔するリスクを避けられます。

 

・一定の質が保証されている

中古住宅を購入したり、注文住宅を建てたりする場合、品質は必ずしも保証されるものではありません。

安い工務店に施工を依頼したばかりに建物が安全ではなく、かえって危険を伴うことがあるのです。

しかし、不動産会社が施工した物件を販売するためのセミナーに参加すれば、一定の質が担保された物件を購入できるため、少なくとも不安を感じることはありません。

大手不動産会社のマンションセミナーなどに参加すれば、最新の技術を導入したマンションや設備が整ったマンションなど、高品質のマンションを購入するきっかけになります。

ただし、上述のマンションを購入する条件として、セミナーへの参加を義務付けることもありますので要注意です。

 

不動産物件会社に直接行く

不動産物件会社に物件の紹介を直に依頼するのも、良い物件探しには欠かせない手段の1つです。

不動産物件の購入には、必ずと言っていいほど不動産物件会社が仲介に入ります。そのため、不動産物件会社とのやり取りは欠かせません。

 

不動産物件会社から物件情報を得るメリットは2つです。

 

・最も上流の物件情報を知ることができる

不動産物件の売買に関する情報が最初に入ってくるのは不動産物件会社です。不動産の物件情報サイトに掲載される情報は、実は不動産物件会社が自社で購入客を探しだせない物件が大半を占めます。そのため、物件情報サイトの物件とはある意味、売れ残ってしまった物件なのです。

 

最もフレッシュかつ良い条件の物件情報が入ってくるのは不動産物件会社で、情報の最上流にいます。

それでは不動産物件会社に直接赴き、以下の「一言」を伝えてみましょう。

 

「自分達はこういう物件を探しています。条件に合った物件があったら、ぜひとも教えて下さい」

 

「購入にとても意欲的だ、見込みがある」と不動産物件会社が判断すれば、不動産物件情報サイトに載せる前にお買得な物件の情報を耳打ちすることもあります。

 

・物件を購入するエリアの情報を教えてもらえる

不動産物件を購入するときに、土地勘がない場所で物件を探すこともあるでしょう。

自宅を買うのですから、土地勘が乏しい場所に住むことに不安を感じるかもしれません。そういったときは不動産物件会社にエリアや住人についての情報を細かく聞いてみましょう。

物件のあるエリアで何年も営業している不動産物件会社であれば、地元の情報に精通しています。

住人は子育て世帯が多いのか、それとも、既に子育てが終わった高齢者の世帯が中心であるのか、などの情報を不動産物件会社から掴むのです。そうすればしっかりと比較・検討したうえで、一番に住みやすい街を選べるようになります。

 

ここでは不動産情報収集の4つの方法をお伝えしました。

自宅の購入時には、不動産会社が仲介に入ります。したがって、不動産会社との付き合いは欠かせないものになります。

まずは物件の相場観を養うために、不動産物件情報サイトで情報を収集します。

本当に欲しい物件や購入できる物件についての情報を掴んだ後、不動産会社に希望の条件を伝えるのが最も好条件の物件を探し出す方法として有効でしょう。

セミナーやチラシでの情報収集を併用しながら、じっくりと時間を掛けて終(つい)の棲家(すみか)となる自宅を探してください。